2014/10/08

めずらしい生き物

山びこの丘は鳳来寺山にほど近い山を開拓して作られた場所。
なかには川があり、畑があり、昔は農業試験場で馬やヤギなど飼育していたそうです。

暇な時、仕事場を離れ散歩をします。
春、鳥のコーラス、蜜蜂の羽音
夏、蝉時雨、川のせせらぎ
気持ちが休まる自然音を聴くのが大好き。
そして出会う生き物たち。
今日はマダラdayでした。

藤袴に集まるアサギマダラ。
何匹も群れ飛んでいました。中国からの渡り蝶で、いつも藤袴の咲く季節になるとここに現れるそう。
藤袴だけが大好きなんだそうです。

一方こちらはシロマダラ。
昼間にはほぼ見つからないヘビですが、たまたまバンガローを解体していて捕獲された珍しい出来事。
近くの鳳来自然博物館に連れていくそうです。
食べものはトカゲだけ。
夜行性ゆえ、車に轢かれてしまうことも多いそうです。
毒のないおとなしいヘビで、わたしもそっと触ることができました。

それにしても
生き物の好き嫌いはいつ、どこから始まり、どうやって継続されたのでしょう。
適応範囲の広い生き物ほど適者生存率が上がり、蔓延ってはいけますが…

好きなもののために海を渡る蝶。
暗闇にひっそりと狩をするヘビ。
はかなくも強い、勇敢な生き物たち。

わたしももっと素朴な生き物になれたらいいな、と思いました。
大好きなものだけを思い、生きて死ぬ。地球のヒトに。






2014/10/06

フェスティバル福島in多治見

いきなり浮かれた格好で失礼します。

フェスティバル福島in多治見 2014.10.4
大友良英ビッグバンドコンサート&あまちゃん音頭で盆踊り
行ってまいりました!

いなせなこの浴衣は
2011年夏からスタートした「プロジェクト!福島」の大風呂敷プロジェクトから端を発したもの。
福島の、また日本中のいろんな方が持ち寄った端布がパッチワークされ、ポップな浴衣に変身しています。
会場近くに市民ボラさんの詰め所があって
服の上からぱぱっと着付けていただきました。
いかがでしょう?(後で洗濯して福島に返送します)

お盆からお彼岸まで、お客様ラッシュにうれしい悲鳴をあげていたわたし。
夏休みに放置していた埋め合わせを兼ねて連れて行った坊も浴衣を借りて、盆踊りができました。
遅れてやってきたお盆休み!
しかも浴衣!!

ロックでポップでアバンギャルドなビッグバンドによる生演奏で
「あまちゃん」音頭、その他メドレーを
手をつなぎ、輪になって、時にはゾンビみたいに震えながらwww
みんなで笑って踊ることができました~~~~!!!!

「フェスティバル福島」は、元の名を「プロジェクト福島」という
2011年夏の福島スタートの野外音楽フェスティバルから生まれたもの。
作曲家・ミュージシャンの大友良英さん(右)が主宰し、坂本龍一さんほか多くのアーティストの賛同・協力・参加を得て始まった、
福島をみんなで支え、考え、忘れないためのフェスティバルです。

まだ空間放射量が高く、福島第一原発の状況も予断ならずの2011年夏。
福島県出身の大友さんは、自分で企画を考えスタートさせたものの
「この場所にいま人を集めること。それって正しいの?」
「被曝の影響は?また、大きな余震が起きたらどうするのか?」
などなど、悩みながら手探りでイベントを組み立てていったそうです。
会場設営はすべて地元のスタッフに(仕事を廻す)
販売される食べ物の線量はすべて公開(嘘はつかず、買う人の権利も守っての復興支援)

そして、一番線量が高かった地上部分から皆を護るもの・・・として
この大風呂敷が生まれ、会場中に敷き詰められることになったのでした。
せめてもの、だけど祈りのこもったパッチワーク。

今ではこの企画のシンボルとして
全国各地を巡業する大風呂敷。
多治見会場ではこんな風に、
にぎやかにカラフルに設営されました。
土足で乗っちゃっていいんですか?
はい、いいんですよ~~
ということで、
みんなで踊りました。
右の写真は
「あまちゃん音頭」の振り付けですね。子ども達も楽しそう!


連続ドラマ『あまちゃん』の作曲家としてすっかり有名になった
大友良英さんですが、もともとは超アバンギャルドで過激なジャズ系即興音楽家でした(あ、今でも根本は同じですねwww)
25年前に知り合わせていただき、このところのうなぎ登りの活躍をTVなんかで応援しつつも・・・・
ベースにある骨太でラジカルな姿勢。
そこにふるさとの震災・原発被災から加わった思い遣りと、分け隔てのないやさしさ。
常にリスペクトしていたのは、その部分でした。

ぶれない生き方、表現ができる人は稀有だと思います。
しかもそれが多くの人の笑顔やハッピーに繋がる人は一握り。

マスコミや表現者のほとんどがスルーしている福島の問題、希望、
福島のいま、そして未来。

わたしも鳳来での保養プロジェクトという形ではあるけど、
ずっと見つめ、支えて行きます。

志の高い空間、音楽、それを招いた多治見市民パワーに満たされて、元氣になれました!
あぁ、新城にもお呼びしたい。みんなでこの空間を共有したいなぁ!
そして走りつづける大友さんやメンバーの皆さんにも、鳳来の温泉に浸かって充電していただきたい。
そんなことを思ったすばらしいイヴェントでした。
www.pj-fukushima.jp/