2015/10/15

なぜ80代は回復力が高いのか


ブログ更新、久々です。
気がつけばもう秋真っ盛り。
ちゃんと営業してるのか?…ご心配くださったブログ読者の皆さんすみませんでした(>_<)
えんじゅ整体室はおかげ様で日々忙しく、新しいお客様も少しずつ増えながら鳳来で仕事させていただいています。

整体室のお客様は下は0歳から上は87歳まで、幅広い年代に渡っています。
中山間地域の人口分布通り、やはり多いのはシニア層。70代から80代が最多層になります。

鳳来で開業してまもなく丸四年経ちますが、その間の臨床から私が注目しているのは「80代の回復力」なのです。

80年以上使った身体ですから不具合箇所や持病ももちろんあります。
ですが、不思議なほど回復力も高い。

歩けない。
正座できない。
腰が伸びない。
眠れない。
食事がうまく採れない。

そうした症状が重複してみられるのも少なくない世代。
骨ごと曲がり、お辞儀した角度で来店されたおばあちゃまもいました。
ですが、そのおばあちゃまは次にお会いした時には背筋が伸びていて、顔を見合わせお話しすることができたのです。
ゴッドハンド…?
いえいえ…f^_^;

なかなか良くならない40代、20代の腰痛も診ている私です。
奢り高ぶる気持ちは毛頭ありません。
生命力の不思議をまさに見せつけられる思いでこの事象をお伝えしている次第です。

ただ理解したこと。

成長期に自然な食品・水を採った。
大人になるまで肉や乳製品、砂糖はほとんど食べなかった。
幼児期からしっかり歩いた。
思春期から身体を使って働いた。
総じて少食・粗食。
薬や医療は高価で、壮年期まで頻繁に利用しなかった。

一方、
労働環境や生活レベルは…
家事も仕事も機械がなく重労働だった。
戦争を跨ぎ精神的ストレスも多々あった。
今ほど自由も権利もなく我慢すべきことが多かった。
(姑や地域との折り合い、離婚できない、自宅介護等)


というわけで、今流行りのストレス起源説って本当?
いやむしろ、健康診断で毎年浴びるX線や食品添加物、予防注射や、医薬品が遺伝子を傷つけ、身体の修復力が落ちたのが病気や不調がはびこる原因じゃない?
そのように感じるに至った昨今です。

整体とは何か?必要なのか?

よく聞かれる質問ですが、私は
「心身の不具合箇所を見つけ、脳(遺伝子と呼んでも構いません)に伝達する。
脳が修正しやすいよう手技や気功を用いて、回復を促進する」
療術だと認識しております。

身体は治るようにできているのだから。
日々実感し、再認識した遺伝子のすばらしいプログラムを信じています。

ですが、遺伝子や脳科学の情報を持たない世代が、周りの人を見て感じてきた
「人間は意外と頑丈にできている」
「根性ある奴は簡単に死なない」
そして何よりも
「運とか運命ってものがある」
その共通意識に近いものに、私は治療家として、また一個人として深く共感しているのです。

さらに付け足すならば、治りが早い方々には何らかの信仰を持ち、感謝の表現が多いという特徴もありました。

長く生きるというのもラクではありません。
美しく生きるのはさらに大変。

人生へのスタンスを80代から大いに学び、最低限にして最良の治療を完成させていきたいと願っています。

















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